中東・西アジアの最近のブログ記事

イラン

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●イランは基本的に「お見合い」で結婚する

イランの概要

イランの正式名称は、イラン・イスラム共和国です。
ペルシア、ペルシャとも呼ばれています。
首都はテヘランです。

1979年のルーホッラー・ホメイニー師によって、イラン・イスラーム革命が起こり、宗教上の最高指導者が、
国の最高権力を持つ「イスラム共和制」を樹立しました。
このため、宗教はイスラム教シーア派が国教となっています。


お茶が繋ぐ縁

まず、男性が適齢期の女性を探し始めます。
好ましい女性が見つかったら、男性とその両親や兄弟が一緒に女性の家を訪ねます。
選ばれた女性は、すぐには男性やその家族に姿を見せません。
女性が男性に「会っても良い」と思った時にお茶を運んで来ます。
男性はその後も、数回女性の家を訪ね、その間に女性は結婚を承諾するかどうかを決めます。

その後、男性から「ハステガリ(プロポーズのための訪問)」を受けた女性は、結婚に際しての条件や要望を話し合います。
そして、結婚前に離婚の際の慰謝料である「メヘリエ」の金額を決めます。

メヘリエが決まったら、婚約パーティーが行なわれます。
婚約パーティーは、コーランの教えに基づいて、結婚式の真似事のようなことを行います。
イスラム教の聖職者がコーランの一節を読み上げ、新郎・新婦が誓いの言葉を述べます。
すると、新郎・新婦の親族たちがコーランを持った二人の上で角砂糖をこすり、二人の幸せな生活を祈るのです。

そして、親族や友人たちが新郎・新婦と共に写真を撮り、音楽に合わせてダンスを踊るのです。


結婚式は3日間続く

1日目は、綺麗に身繕いした新婦の家に家族や親族が集まり、ダンスが始まります。
盛り上がって来た所で、「ヘナの儀式」が行なわれ、新郎は新婦の掌に、新婦は新郎の掌に、へナで名前を書き合います。

2日目も花嫁の家で結婚の儀式が行なわれます。
新郎・新婦の前にあるテーブルには、新居を意味するキャンドルのセットや、真新しいコーランなどが置かれ、その他に、
式の後にライスシャワーや紙吹雪のようにまかれる紙幣なども置かれています。

結婚の儀式では、再びイスラム教シーア派の僧侶の前で、新郎新婦が近いの言葉を述べます。


披露宴は新婦が主役

裕福な家庭では、披露宴をホテルで行なう場合もあるようですが、一般の家庭では新婦の家で行なわれることも多いようです。
親族、親戚、友人、知人だけでなく、近所の人も自由に参加出来る、オープンな披露宴です。

新郎新婦が入場すると、招待客たちは一斉に写真を撮ります。
それが終わると、ダンスが始まり、その間に、色々な人が持ち寄ってくれた料理が会場のテーブルに並びます。
知っている人、近くの人、みんなで結婚を祝おう、楽しもうと言うのがイランの披露宴なのです。



イラク

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●イラクは合同結婚式が盛ん

イラクの概要

イラクの正式名称は、イラク共和国で、首都はバグダッドです。
古代メソポタミア文明を受け継ぐ土地であり、世界第三位の原油埋蔵国です。

宗教は、国民の95%がイスラム教で、次いでキリスト教、マンダ教を信仰している人たちがいます。


結婚相手は親が決める

イラクでは、男性が適齢期になると、その親や親戚が男性に会いそうな女性を見つけます。
そして、相手の女性が見つかると、女性の家にお茶をご馳走になりに行くのです。
花嫁候補の女性はすぐには男性の両親や親戚には顔を見せず、しばらくしてからお茶を運んで来ます。
お茶を出し終えて、花嫁候補が台所に戻って行くまでの短い時間で、男性と結婚させるかどうかを決め、
話がまとまると、両家で「ダウリ」についての話し合いが行なわれます。

「ダウリ」とは、新郎が新婦に贈る持参金のことです。
ダウリは結婚後に夫婦で使用する家具などの購入に当てられます。
この他にも、新郎から新婦に金のブレスレットとネックレス、結婚式の衣装なども贈られます。

上記のような方式だと、新郎・新婦は結婚するまで顔を合わせないこともあるようですが、
職場で知り合った相手や、学生時代の友人と恋に落ちて結婚した、と言う人たちも沢山いるようです。


結婚を祝う音・音・音

夏の初めから秋の初めがイラクの結婚シーズンです。
新郎・新婦と親族たちは車に乗り込み、合同結婚式の会場に到着するまでの間、ひきりなしにクラクションを鳴らし続けます。
これがイラクでの結婚を祝う音の一つなのです。

例えば、ホテルなどで行なわれる結婚式の場合は、楽隊の演奏の中、新郎・新婦が入場すると、その周りを参列者が踊りながら練り歩きます。
ダンスは深夜まで続き、新郎・新婦の門出を祝うのです。


イスラエル

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●イスラエルの結婚式は厳粛、披露宴は派手

イスラエルの概要

イスラエルの正式名称は、イスラエル国で、中東のパレスチナににある国です。
イスラエル国としては、首都はエルサレムであると主張していますし、事実上はそうなっていますが、
国連などがそれを認めておらず、その場合はアルデビブが首都として定められています。

現在、イスラエルでは宗教・文化・社会的背景が多様な人たちが暮らしています。
人口は550万人で、その多くがユダヤ教ですが、世俗派、伝統派、宗教派、超正統派と分かれています。
次いで、イスラム教、キリスト教、ドルーズ教を信仰している人がおり、残りの人たちはその他の宗教を信仰しています。

イスラエルでは、同じ信仰を持つ者同士でなければ結婚することは出来ません。
異教徒との結婚は、「制度」として認められていないからです。


ユダヤ(教)は神前結婚

イスラエルではユダヤ教を信仰している人が多いため、ラビと呼ばれるユダヤ教の聖職者が結婚式を司ります。
結婚式は、大体21時頃から始まります。
最初に祈祷が行なわれた後、杯に入ったワインをラビがひと口飲み、それを新郎・新婦、双方の家族で回し飲みします。

結婚指輪は、花婿と花嫁が互いに交換するのではなく、花婿が花嫁の右手の人差し指に填めます。
この指輪は、実際は左手の薬指用に作られたものなので、人差し指に填めると、途中までしか填めることが出来ないようです。

そして、結婚式の最後には花婿がアルミホイルに包まれたグラスを足で踏んで割る儀式が行なわれます。
このグラスの割れる音が、結婚式が恙無く終了したと言う合図となり、参列者からの祝福の拍手や歓声が巻き起こります。


踊って楽しむ披露宴

披露宴会場に移動する頃、時刻は22時を回っています。
会場のテーブルには前菜などがセットされ、招待客たちは歓談しながら新郎・新婦の登場を待ちます。
イスラエルの結婚式は、披露宴に沢山の人を呼ぶ習慣があり、1度の披露宴に400人~500人の人が集まることもあるようです。

新郎・新婦が会場に登場します。
しかし、二人の席は用意されていません。
何故なら二人は、入場した途端に会場の中央に立って、スポットライトを浴びながらダンスをするからです。
最初はチークダンスから踊り始め、それに誘われるように招待客たちも踊り始めます。
フロアに出てダンスを始める人が増えて来ると、アップテンポな曲に変わり、一気に会場は盛り上がります。
イスラエルの披露宴には必ずと言っていいほど、DJが参加し、DJブースからイスラエルの歌謡曲を流してくれます。
披露宴の参加者が、みんな踊って楽しみ、新郎・新婦を祝福するのです。


食事はダンスの合間に

ダンスが盛り上がって来た頃、新たに野菜を中心にした前菜、魚料理、メインとなる肉料理やデザートなどが次々と運ばれて来ます。
大概の場合、メインディッシュは肉料理となっていますから、お祝いのためにも全品味わいたい、と考える人は、
加減をしながら食べているようです。

踊っては食べ、食べては踊り、を繰り返しながら、披露宴は深夜まで続いて行きます。



イエメン共和国

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●イエメンの結婚式は男女バラバラ

イエメンの概要

イエメンの正式名称は、イエメン共和国で、中東・アラビア半島にあります。
国民は98%がアラブ人で、国民のほぼ全てがイスラム教の信者で、その中の5割強がスンニ派、4割弱がシーア派です。
シーア派の大半の人が、スンニ派とほぼ同じ教義であるサイド派ですが、中には十二イマーム派の人もいます。

イエメンには女児が結婚出来る最低年齢に関する法律がありません。
イスラーム法上では、一般的に9歳からと定められていますが、イエメンはこの解釈を採用していないのです。
イランやサウジアラビアでは、9歳未満の女児との結婚は認められていませんが、イエメンでは可能なため、
世界的な人権問題として注目されることがあります。


男性は女性の肌を見てはいけない

イエメンは厳格なイスラム教の国です。
女性は普段、あまり外出をしませんし、外出する時にはアバヤと言う黒いガウンを身に着け、頭に布を巻いて出かけます。
結婚式の時には、もちろんウエディングドレスを身に着けますが、夫となる人以外の男性に肌を見せてはいけないので、
男女バラバラに結婚式を行います。

また、イエメンの人たちは「偶像」を嫌います。
女性は写真に写ることすら無く、男性の場合でも被写体となる本人の許可が必要です。
ですから、結婚式の時にも写真撮影は行なわれません。

ただ、結婚式でだけは特別で、花嫁も結婚式の会場で写真を撮ることがありますし、
男性も結婚式の会場となる路上で写真を撮ることがあります。


結婚式(女性編)

結婚を控えた女性の家には、毎晩友人が集まってお祝いをします。
歌ったり踊ったりすることもあるようです。

そして当日。
イエメンの女性に取って、結婚式の会場は「思いっきりお洒落を楽しめる場所」でもあります。
自宅から会場までは、ドレスの上からアバヤを着け、頭に布を巻いて出かけますが、会場に辿り着いたら、
アバヤを脱いでイエメンドレスを披露し、頭の布を外してイエメンメイクを披露し合います。
そして、会場で流れているディスコ風の音楽に合わせて踊ります。
結婚式で振舞われる料理は、日本で言う「ジャンク・フード」です。


結婚式(男性編)

イエメンの男性の結婚式は、路上で行なわれます。
車などで道路を封鎖し、辺りを電飾で飾り、普段着に近い服装で、招待客と共に音楽を演奏し、歌を歌い、踊ります。
この時の音楽は、女性の結婚式会場で流れているような派手なものではなく、イエメンの伝統的な音楽です。
路上なので、結婚式とは無関係な人も沢山いますが、無関係な人でも男性であれば歌やダンスに参加したり、
一緒に食事をしたりしてお祝いします。


合同結婚式(男性編)

イエメンでは合同で結婚式が行なわれることもあります。
これを「Mass wedding」と言います。
この場合も、男性と女性はバラバラで、男性は路上で式を行います。

路上にステージが設けられ、花婿となる男性がステージに上がります。
式を見守る客たちは、ステージの下に設けられた椅子に座って祝福します。
詩人が詩を朗読したり、政治家がスピーチを行なったり、合同結婚式のスポンサーからの挨拶やプレゼントが贈られたりします。

イエメンで個人(カップルと親戚、友人、知人)で結婚をすると、費用は日本円で約50万円ほどかかりますが、
合同結婚式に参加すると、ご祝儀として約20万円が贈られるようです。



アラブ首長国連邦

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●習慣に地域差があるアラブの結婚式

アラブの概要

日本での正式名称はアラブ首長国連邦です(アラブ首長国連合といわれる場合もあるようです)。
英語では、United Arab Emiratesと表記され、UAEと省略されます。

アブダビ、ドバイ、シャールジャ、アジュマーン、ウンム・アル=カイワイン、フジャイラ、ラアス・アル=ハイマの
7つの首長国で構成され、各首長国の名前はそれぞれの首都に由来しています。
連邦全体の首都はアブダビです。

アラビア半島の南東部にあって、ペルシャ湾とオマーン湾に面しています。
アラブ首長国連邦のアラブ人は全人口の19%で、その他の人口は外国籍の住民です。
他のアラブ諸国から来た人もいますし、イラン、パキスタン、バングラディシュ、スリランカの他、フィリピンや欧米、東アジア系の人もいます。

宗教はイスラム教が国教となっていますが、外国籍の住人が多いこともあり、信教の自由が認められています。
外国籍の人を中心に、キリスト教やヒンドゥー教を信仰している人も多くいます。


アラブでは「派手婚」が常識?

アラブの社会では、適齢期を迎えた人が独身のままでいることを「恥」と考えるようです。
そのため、若い内に結婚する人が多く、そのことが家族からも喜ばれ、大きな祝福を受けます。
結婚後は一日も早く子供を産むことを期待されます。

アラブの結婚式は夕方、もしくは夜から始まり、深夜まで続くことがあります。
花婿と花嫁を乗せた車が先頭を走り、その後を親族や友人達の車が会場まで続きます。
会場に辿り着くまでの間は、先頭の花婿・花嫁の車だけでなく、親族や友人の車もけたたましくクラクションを鳴らしながら走ります。


花婿と花嫁のダンスが結婚式の見せ場

アラブの結婚式も、様々な演出が成され、カップルによって違いがあります。
しかし、共通しているのはダンスです。
舞踏会のように演出されたり、オペラのように演出されることもあるようです。

花婿と花嫁のダンスが披露されると、会場は一気に盛り上がり、その後、親族や友人たちも踊り始めます。
それが数時間続いた後に、食事が用意されます。
料理の内容などは、各カップルの好みや予算などによるようですが、多くはビュッフェ形式で様々な料理を楽しむことが出来るようです。
食事が済むと、更にダンスが続きます。

なお、湾岸アラブの結婚式の場合、男女が別々に結婚式を挙げるのが当たり前の地域もあります。
上記の文章では、ヨルダンの結婚式の様子をご紹介いたしました。


アフガニスタン

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●アフガニスタンの結婚式について

アフガニスタンの概要

アフガニスタンの正式名称は、アフガニスタン・イスラム共和国です。
首都はカーブルです。
宗教は国教がイスラム教で、スンナ派が85%、シーア派が14%、残りの1%の人達が、
キリスト教、ヒンドゥー教、シーク教徒です。


結婚にかかる費用は全て男性が負担するのが伝統

アフガニスタンでは、結婚式の費用や結納金などは、全て新郎が用意するものと、伝統的に決められています。
現在も、新郎が結婚式で自分の富を誇示する必要があるため、挙式や結納の金額が負担になり、
若い世代の人たちが結婚を遅らせる傾向にあるようです。

こうした事情の中でも、結婚を選択するカップルは、豪華な結婚式を挙げているようです。
そうしなければ、親戚などから見下されてしまうからです。
そのため、結婚式のために借金を背負い、数年かけて返済する人もいます。


イスラム教徒の男性と結婚する時は...。

イスラム教徒は、ユダヤ教徒やキリスト教徒との結婚が認められています(ただし、イスラム教の女性信者は不可)。

イスラム教には2種類の結婚制度があり、1つは永久婚、もう1つは一時婚となっています。
一時婚の場合は1日だけの結婚と言うのも認められているようです。
しかし、将来的にも人生を共にしたいのであれば、イスラム教に改宗すれば永久婚をすることが出来ます。


結婚式は信仰告白から始まる

新婦がイスラム教徒でなかった場合、結婚式は新婦の「イスラム教徒への改宗宣言」から始まり、
次に夫婦の近いが立てられます。
夫婦の近いの場面で、新郎から新婦に贈り物がなされます(純金が好まれるようです)。
贈り物が無ければ、結婚は認められません。
ここで、指輪を送る新郎もいるようです。

誓いの言葉を述べたあと、お菓子が運ばれて来ます。
アメリカ等では、誓いの言葉の後に誓いのキスをすることが夫婦になるための儀式となっていますが、
アフガニスタンの場合は、近いのキスの代わりに、食べ物や飲み物を互いに交換し、
食べさせ合うことが夫婦になるための儀式となっています。
その後、結婚証明書に新郎・新婦がサインをし、指輪を交換することで婚姻が成立します。

レバノン王国

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●レバノンの結婚式

レバノンの結婚式は踊りがメイン

レバノンは中東にある国で、イスラムとキリストの教徒が大半を占めています。
宗教によって結婚のスタイルも変わってきますが、アラブ式とでもいいましょうか、
レバノンの結婚式は一風変わった結婚式を見ることが出来ます。


剣を片手に踊る新郎新婦と派手な演出

レバノンの結婚式は教会などではなく、会場に集まることから始まります。
参加者は結婚式のための会場に集まり、各々歓談しながら新郎の登場を待ちます。

この間、新婦は他の参加者と同様に会場で新婦の到着を待つことになります。
多くの参加者で賑わう会場に突然、楽隊の演奏が鳴り響き、新郎が楽隊に肩車をされ、剣を片手に入場してきます。
アラブ風の楽曲に合わせてリズミカルに踊りながら入る新郎に会場は釘付けになり、新郎を中央へと進ませます。
その後、新郎のそばで新婦も剣を手にして踊り始め、つられるように参加者も一緒に踊りを踊ります。

これらはパーティでも余興でもなく、全て結婚式の流れの中で行われるものになります。
中東の結婚式の特徴でもありますが、レバノンもご多分に漏れずに派手好きな国民性であるようです。

披露宴会場へ移動する際などには、移動用の車に乗り込み、クラクションを鳴らしながら列を成して行進していきます。
さながら日本の暴走族を思わせるような光景ですが、レバノンではごくごく当たり前の結婚の風景になります。


●ヨルダンの結婚式について

ヨルダンの結婚観

ヨルダンは中東にある国で、歴史ある王国になります。
国王はイスラムの預言者であるムハンマドの従弟とムハンマドの娘の血族と言う由緒正しい家系の王制国家であることから分かるように、
イスラム文化を持つ国になります。
そのため、ヨルダンの結婚はイスラムの慣わしに則ったものとなり、キリスト教の結婚式とは一線を画します。

ヨルダンでは結婚をし、家庭を持つことを何よりの幸せと考え、結婚をしない未婚の男女は恥と考える文化になります。
そのため、ヨルダンでは男性も女性も早いうちから結婚をし、子供を持ち、家庭を築きます。
親としても、子が結婚し家庭を持つことを喜び、早くに結婚をする我が子を誇りにさえ思うのがヨルダンの文化となります。

ヨルダンはイスラム文化ですので、結婚に関してはキリスト的な生涯の伴侶というものではなく、男性と女性の契約と言う結婚観を持っています。
イスラムではキリストと違い、結婚も離婚も比較的簡単に行うことが出来ます。
契約と言う形の結婚ですので、契約が履行されなければ、離婚が可能であると言う認識なのでしょう。
日本人からすれば、イスラムの結婚観、ヨルダンの結婚観は少々理解しにくい部分があります。


ヨルダンの結婚での慣わし

ヨルダンには結婚に際していくつかの風習があります。
日本では結婚式は日中に開始し、夕方には披露宴も終わり、2次会、3次会と進みますが、
ヨルダンの場合、結婚式は夕方、あるいは夜に行われます。

披露宴も兼ねた結婚式ですので、結婚式自体が幕を閉じるのは深夜に及ぶことも少なくはありません。
また、ヨルダンでは新郎新婦を乗せた車が列を成し、クラクションを鳴らしながら町を行進します。
親族も含めた複数台の車が、けたたましくクラクションを鳴らして行進をするわけですから、
結婚シーズンなどには毎晩のように車のクラクションが鳴り響くそうです。

日本からすれば、考えられないような風習を持つヨルダンの結婚ですが、
これも派手であることを好むヨルダンの国民性の表れなのかもしれません。
派手好きであることを証明するかのように、ヨルダンの結婚式は非常に豪華絢爛な結婚式になります。

日本でも昨今、趣向を凝らした結婚式が流行っていますが、ヨルダンの結婚式に比べれば、
幼稚園児のお遊戯かと思えてしまうほど、ヨルダンの結婚式は派手なものになっています。



バーレーン王国

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●バーレーンの結婚式について

イスラム教に則ったバーレーンの結婚

バーレーンに聞き覚えのある方はなかなかいないでしょう。
アラビア湾に浮かぶ小さな島で、本島を含めても33ほどの島で構成されています。
湾岸に面した小さな島ですから、見渡せば一面が綺麗な海で、F1の招致などもあってか、
昨今はバーレーンの名前を聞くことも多くなりました。

そんなバーレーンでの結婚式は、伝統的な結婚式はイスラム教に則って行われています。
バーレーンのおよそ8割ほどがイスラム信者になりますので、結婚式も必然的にイスラム式の結婚式となります。
イスラムとキリスト教の結婚に関しては、大きな違いがあります。
キリスト教は神に誓い、生涯を共にすることを宣誓するのに対して、イスラムの結婚式は個人間の契約として行われます。
そのため、バーレーンの結婚式でも神父などの存在はなく、互いの契約として結婚を行います。

イスラムには、様々な宗派があり、それぞれの宗派で戒律が若干変わってくるため、
イスラムの結婚はイスラム教徒以外にはなかなか理解できないものだと言われています。
イスラムでは、最低結婚可能年齢は女性が9歳、男性が13歳程度と言われていますが、
現在のイスラム諸国では15~18歳程度が結婚最低年齢だと言われています。

国によって、ここまで結婚に対する考え方が違いますので、宗教の違いは興味深いものです。


証人が2人以上必要なバーレーンの結婚式

バーレーンはイスラム教徒の多い国ですので、結婚式もイスラム式に行われます。
バーレーンでの結婚式は、民族衣装に身を包んだ花嫁と礼装をした新郎と取り囲み、
祝いのダンスや引き出物などを渡して行われます。

日本では教会や神前式が一般的で、主に神に祈りを捧げるという印象がありますが、
イスラム式の結婚式では個人間の契約になりますので、ムスリムの証人が2人以上必要になります。
この証人が二人の結婚を認めて、初めて結婚がなされたと判断されます。

バーレーンはイスラムの国になりますので、一夫多妻制の国になります。
日本人男性から見れば、ハーレムと思われるかもしれませんが、一夫多妻制には非常に厳しい決め事があります。
単純に幾人もの女性と結婚をするというわけではなく、全ての女性を平等に愛し、
養っていくことが出来ることが出来る男性が多くの女性を娶ることが出来るのです。
女性が男性に自分を幸せにするだけの能力がないと判断されれば、簡単に離婚されてしまうと言うのも
一夫多妻制のイスラム文化だと言えます。

個人の契約の結婚と言うバーレーンの結婚式は、結婚式の後も、妻に自分を試されていると言うシビアなものだと言えるでしょう。



トルコ共和国

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●トルコでの結婚式について

トルコには前夜祭がある

国際結婚が増えていますが、伴侶となる方の地元海外での挙式をと考えている方も多いようです。
日本国内での結婚式もいいものですが、思い出深い結婚式を考えれば、やはり海外での結婚式はいいでしょう。
日本とトルコは密接な交友関係にあり、トルコ人には親日家も多いと言われています。

トルコと日本の結婚式には大きな違いがあります。
日本での結婚式の場合、流れとしては、披露宴、結婚式、2次会と言う流れになることがほとんどです。
神前式の場合には、若干の変更もありますが、概ね違いはありません。
いずれも結婚式当日に行う事になりますので、時間も限られると言うのが日本の結婚式の印象になります。

対して、トルコの結婚式は当日で終わるものではなく、前夜祭と言われるものがあります。
結婚前夜祭とも言える「ヘナの夜」と言う前夜祭ですが、一般的には花嫁と親族女性が集まり、ヘナの儀式と言われる儀式を行います。
形式的な儀式ですので、今では男性も混ざっての前夜祭になることが多く、お祭りの前夜祭と言った体で楽しく過ごすような形になります。
陽気な音楽とダンス。
誰もが若い男女の新しい門出を祝うために参加します。

ヘナの夜としての儀式では、伝統的な衣装に着替えた花嫁が次々と登場する男性の求婚を断り、
最後に登場する花婿の求婚を受けるという儀式になります。
トルコ特有の伝統的な儀式ですので、トルコでの結婚であれば、ほとんどの場合で見ることの出来るものです。


トルコ人はおおらか

ラテン系民族特有のおおらかさと言うのか、トルコ人は非常にゆったりとした時間を過ごしています。
民族性の違う日本人からすれば、時間にルーズとも取れるかもしれませんが、トルコ人では、ごくごく当たり前の日常的な事であるようです。

結婚前夜祭の2日目には日本で言われる披露宴が行われますが、予定開始時間を守るトルコ人はほとんどいません。
大幅に遅れて始まるのが、トルコの披露宴になります。

トルコの結婚披露宴は、日本の披露宴のような堅苦しいものではなく終始和やかに進む一つのパーティのような雰囲気があります。
新郎新婦のダンスに始まり、参加者も一緒にダンスを踊りながら盛り上がります。
形式ばった披露宴ではなく、あくまでも新郎と新婦の門出を祝うための前夜祭としてのスタイルがトルコの披露宴になります。
とはいえ、トルコの披露宴も日本同様にケーキカットやファーストバイトなどは行います。

ゆったりとした時間を過ごし、陽気な音楽とダンスを愛するトルコならではの楽しい披露宴になります。
日本では祝い金として現金を送る習慣がありますが、トルコの場合には現金ではなく、金を送るようです。
現金よりも金の方が安定した価値を持っているという事なのかもしれません。


トルコと日本の結婚式の違い

日本の結婚式は格式や形式を重んじる傾向にあり、家と家の繋がりを重視する印象があります。
また、民族性か、時間に非常にうるさく、進行なども1分単位で進められるため、時にせかせかとした印象を受ける事もあります。
世界の中でも日本人は時間にうるさいと言われるほどに時間にシビアな民族なのでしょう。
日本は多文化が入り混じり、他宗教国家でもありますので、伝統的な神前式からキリスト教式の教会式などが
主な結婚式のスタイルとして利用されています。

対してトルコでは、ヘナの夜と言われる前夜祭から始まり、披露宴を経て結婚式が終わります。
トルコの伝統的な結婚式では、神の前での誓いなどはせず、新郎新婦の右手小指にヘナを塗る儀式をもって結婚の証とします。
伝統的な結婚式であるヘナの夜は前夜祭から儀式の当日の2日間にかけて行われ、
思い思いのダンスや音楽で新郎新婦の門出を祝う形式がトルコの結婚式になります。
新郎新婦の右手小指に塗られたヘナは、参加女性陣の左手小指にも塗られます。
日本で言うところのブーケトスのようなもので、小指に塗られるヘナが新郎新婦の幸せを呼び込み、
自身も幸せにあやかる事が出来るおまじないになっています。

文化の違いで、結婚式と言うものも大きく変わります。
それぞれの土地の結婚式は、それぞれの国の文化や歴史のある伝統的な行事ですから、
トルコと日本の結婚式の違いを知ることも結婚を考える大きなきっかけになるはずです。


トルコのウェディングドレスは赤い

ウェディングドレスと言えば、純白のドレスを想像する方も多いでしょう。
純白のウェディングドレスに憧れている女性も多いですが、トルコにはウェディングドレスと言うものは基本的にはありません。
伝統的な結婚式であるヘナの夜で行われる結婚儀式での花嫁の衣装は伝統的なトルコの民族衣装と真っ赤なベールになります。

白装束に慣れている日本人からすれば、赤いベールや赤い民族衣装などは馴染みのないものですが、
トルコ人には古くから使われている結婚のための衣装になります。
ヘナの夜と言う名前からも分かるように、トルコではヘナは神聖なものとして扱われています。
そのヘナを儀式では新郎新婦の小指に塗り、二人の小指を赤く染めます。
赤はトルコにとってはおめでたい色の象徴でもあります。
日本でも紅白幕などがありますから、赤はお祝いなどに使われる色としてのイメージはありますが、
トルコでは、赤をメインのお祝いの色として使っているようです。


トルコの結婚観

近代化が進み、都市部ではなかなか見られることのなくなったトルコの古い習慣の一つに結婚に関するものがあります。
日本にも通じる部分は多々ありますので、日本と比べてみるのも面白いでしょう。

トルコの結婚では、配偶者が何かしらの事故や病気などで他界した場合、配偶者の兄弟姉妹との婚姻が認められています。
男性が亡くなった場合には男性の兄や弟、女性が亡くなった場合には女性の姉や妹と婚姻する事で、
その子供を守るという意味があるようです。
日本でも古くは未亡人を次の跡取りの嫁として迎える風習がありましたから、
家を守る、家族を守るという意味では通じるものがあるのかもしれません。

近親婚に関しては日本とは少し変わります。
日本の場合、三親等との婚姻は認められていませんが、トルコの場合、それに加えて乳母兄弟との婚姻も禁止されています。
これは、乳母兄弟も乳母を里親として考え、家族としているために禁止されているようです。
しかし、最近では粉ミルクなども豊富にありますので、今では乳母に乳をもらうと言う事もほとんどないようです。

これらはトルコの中でも一部の地方に残る結婚の風習の一つになります。
都市部ではほとんど見られることのなくなった風習ですから、トルコの中でも珍しいものなのかもしれません。


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