イエメン共和国

●イエメンの結婚式は男女バラバラ

イエメンの概要

イエメンの正式名称は、イエメン共和国で、中東・アラビア半島にあります。
国民は98%がアラブ人で、国民のほぼ全てがイスラム教の信者で、その中の5割強がスンニ派、4割弱がシーア派です。
シーア派の大半の人が、スンニ派とほぼ同じ教義であるサイド派ですが、中には十二イマーム派の人もいます。

イエメンには女児が結婚出来る最低年齢に関する法律がありません。
イスラーム法上では、一般的に9歳からと定められていますが、イエメンはこの解釈を採用していないのです。
イランやサウジアラビアでは、9歳未満の女児との結婚は認められていませんが、イエメンでは可能なため、
世界的な人権問題として注目されることがあります。


男性は女性の肌を見てはいけない

イエメンは厳格なイスラム教の国です。
女性は普段、あまり外出をしませんし、外出する時にはアバヤと言う黒いガウンを身に着け、頭に布を巻いて出かけます。
結婚式の時には、もちろんウエディングドレスを身に着けますが、夫となる人以外の男性に肌を見せてはいけないので、
男女バラバラに結婚式を行います。

また、イエメンの人たちは「偶像」を嫌います。
女性は写真に写ることすら無く、男性の場合でも被写体となる本人の許可が必要です。
ですから、結婚式の時にも写真撮影は行なわれません。

ただ、結婚式でだけは特別で、花嫁も結婚式の会場で写真を撮ることがありますし、
男性も結婚式の会場となる路上で写真を撮ることがあります。


結婚式(女性編)

結婚を控えた女性の家には、毎晩友人が集まってお祝いをします。
歌ったり踊ったりすることもあるようです。

そして当日。
イエメンの女性に取って、結婚式の会場は「思いっきりお洒落を楽しめる場所」でもあります。
自宅から会場までは、ドレスの上からアバヤを着け、頭に布を巻いて出かけますが、会場に辿り着いたら、
アバヤを脱いでイエメンドレスを披露し、頭の布を外してイエメンメイクを披露し合います。
そして、会場で流れているディスコ風の音楽に合わせて踊ります。
結婚式で振舞われる料理は、日本で言う「ジャンク・フード」です。


結婚式(男性編)

イエメンの男性の結婚式は、路上で行なわれます。
車などで道路を封鎖し、辺りを電飾で飾り、普段着に近い服装で、招待客と共に音楽を演奏し、歌を歌い、踊ります。
この時の音楽は、女性の結婚式会場で流れているような派手なものではなく、イエメンの伝統的な音楽です。
路上なので、結婚式とは無関係な人も沢山いますが、無関係な人でも男性であれば歌やダンスに参加したり、
一緒に食事をしたりしてお祝いします。


合同結婚式(男性編)

イエメンでは合同で結婚式が行なわれることもあります。
これを「Mass wedding」と言います。
この場合も、男性と女性はバラバラで、男性は路上で式を行います。

路上にステージが設けられ、花婿となる男性がステージに上がります。
式を見守る客たちは、ステージの下に設けられた椅子に座って祝福します。
詩人が詩を朗読したり、政治家がスピーチを行なったり、合同結婚式のスポンサーからの挨拶やプレゼントが贈られたりします。

イエメンで個人(カップルと親戚、友人、知人)で結婚をすると、費用は日本円で約50万円ほどかかりますが、
合同結婚式に参加すると、ご祝儀として約20万円が贈られるようです。



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