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インド

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●インドの結婚式は足掛け一週間

インドの概要

インドの正式名称はインド共和国で、10億人を超える国民は多様な民族、言語、宗教によって構成されています。

宗教的には、ヒンドゥー教徒が最も多いため、それによって定められた「カースト制度(身分制度)」の影響が現在も色濃く残っています。
ヒンドゥー教徒の次に多いのがイスラム教徒で、それに、キリスト教、シク教、仏教などの信仰を持っている人たちがいます。


披露宴会場まで、パレードする

インドでは結婚式の前に披露宴が行なわれます。
始まる時間は深夜ですが、発電源を積んだトラックが先頭になり、自宅から披露宴会場までを練り歩く行列を取り囲みます。
その後ろからは、マーチングバンドが大音量で演奏しながら続きます。
その時、新郎は、マハラージャの衣装に身を包み、先頭付近で白馬に跨っています。

披露宴会場に着くと、ノンストップで、新郎・新婦を含めた老若男女がダンスを踊り続けます。
今ではそれほど多くないようですが、屋根からお金を撒いて結婚を祝うこともあるようです。


深夜に行なわれる結婚式

披露宴が終了すると、夜中に親族や親戚だけが残り、屋外で僧侶を待ちます。
お坊さんが来ると、ヒンドゥーの一節を読み、新郎・新婦の額に赤い染料と米を付けます。
これには、「食べ物に困らないように」と言う祈りが込められています。

式が終了すると、親族、親戚が集まって会食します。
この時に、新郎と新婦は互いにご飯を食べさせ合う儀式を行ないます。

ほぼ徹夜状態で行なわれる披露宴と結婚式ですが、この後にも、新郎のターメリックの儀式や、
女性の親族だけが集まって行なうダンスパーティーなどがあり、この一週間の様子は全て録画・編集され保存されるそうです。


ブータン王国

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●ブータンの結婚式

ブータンでの結婚式

ブータンと言えば、国民の全てが幸福感を持っているとしても知られる世界一幸せな国でもあります。
昨今、日本に訪れたブータン国王が話題になりましたが、幸せの国と言われるだけある、穏やかな顔つきだったのが印象的です。

ブータンはインドと中国に挟まれるチベット仏教を国教とする国になります。
チベット仏教は通常の仏教とは若干の違いがあります。
キリスト教でもイスラム教でもないブータンでは、結婚式もそれらとは違った雰囲気となります。

ブータンでの一般的な結婚式と言うのは、教会などでの宣誓などのセレモニーはなく、日本で見られる披露宴などもほとんどないとされています。
男女が一緒に住み、両親、近所から共にいると言うことが認知された時点で結婚が成立すると言う一風変わった結婚になっています。

日本で言うところの事実婚がブータンの一般的な結婚になっているようです。


ブータンは一夫多妻

ブータンは一夫多妻の認められている国になります。
一夫多妻といえば、アラブなどの一部の地域で見られる結婚制度ですが、ブータンも同様に一夫多妻が認められている国になっています。

一夫多妻といえば、男性が複数の女性と結婚をし、生活を送る、いわゆるハーレムをイメージするかもしれませんが、
一夫多妻は非常にデリケートな結婚システムになります。
全ての女性を平等に扱い、全ての女性を養うだけの力のある男性が多くの女性と結婚することが認められます。
逆に妻を養うだけの力がないと判断されれば、妻は自分の元を離れていきますので、日本の結婚よりも遥かにシビアな結婚だと言えるでしょう。

ブータンの場合、一夫多妻のほか、一妻多夫も認められているため、必ずしも一人の男性に複数の女性と言う結婚ではないようです。
こうしてみると、ブータンの結婚は非常にアバウトなものであることが分かります。

農村に住んでいるか、遊牧民として生活をしているかで一夫多妻か一妻多夫かが分かれるようですが、
文化の違いで結婚観も大きく変わると言う一つの例でしょう。


●バングラデシュの結婚式事情

バングラデシュの結婚式は長い

バングラデシュは世界的にも有名なイスラム教徒の国になります。
通常、日本で結婚式を挙げる場合、長くても4時間程度だとは思いますが、
バングラデシュの結婚式の場合、結婚式にかかる期間は最低でも3日間だと言われています。

キリスト式の結婚式とイスラム式の結婚式では、結婚と言うものに対して考え方などの違いがあります。
まず、キリスト教は教会で神に宣誓をするのに対し、イスラム式では神への宣誓と言うものが存在しません。
これは、宗教観の違いになりますが、イスラムでは結婚は個人と個人の契約と考えられているからで、
結婚式も結婚の契約の儀式と言われています。

バングラデシュはイスラム教徒が90%を超える国ですので、イスラムの作法に則って結婚の契約がなされます。
ただし、最近では、結婚の契約の儀式なども簡素化が行われており、ずいぶんと簡単なものになってきている動きはあるようです。


バングラデシュの結婚式は縁起を担いだ儀式

バングラデシュの結婚式はおよそ3日に渡って行われます。
日本人からすれば考えられない事ですが、バングラデシュにとって結婚はそういう儀式のものだと言うことです。

1日目では、新郎と新婦がそれぞれ、自宅にて両親、兄弟など親族との門出の儀式を行います。
これから結婚をし、新しい家庭を築くに当たって、両親の加護からの門出となります。
門出の儀式で行われるのは、ガヤホルッドの儀式と言われるものです。
ガヤ(体)にホルッド(黄色)をつけると言う意味の儀式になりますが、ターメリックなどのペースト状のものを体に塗り、
バングラデシュの伝統的なお菓子であるミスティを一口ずつ食べさせると言う儀式になります。

ガヤホルッドの儀式の意味するところは、体を黄色に染めることで、太陽に照らされたときに体が金色に輝き、
縁起がいいものだとされているからと言われています。
金は今も昔も富の象徴になります。
その金を纏うことで縁起を担ぐと言うことでしょう。

2日目では、新郎が新婦を向かえに行く日になります。
日本で見られる教会式で言うところの、バージンロードを新婦が歩いてくるのに近いでしょうか。
ただし、新郎が向かえに行っても、新婦はすぐには出てきません。
新郎が新婦の下へ着き、新婦を迎えに行くためにはいくつかの試練があります。
それぞれの試練を乗り越え、晴れて新郎は新婦を迎えることが出来るようになります。

3日目は日本で言うところの披露宴になります。
新婦を迎え、3日目には友人知人、親しい者を集めての会食このあたりは日本でも馴染みのあるお披露目会や
結婚披露宴などに近いものですので、誰でも分かるものでしょう。


●パキスタンの結婚式事情

パキスタンのイスラム式結婚式

パキスタンと言う国名を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
パキスタンはインドの西部にある国でイスラム共和国になります。
その名が示すように、パキスタンのほとんどの方はイスラム教の信仰者になりますので、
結婚式もイスラム教に則った結婚式となります。

パキスタンの結婚式では、ヘナと言われる植物を使った装飾を施します。
伝統的な装飾で、昨今では日本でも髪の毛の染色剤として使われることが多いですから、
ヘナの名前を知っている方もいるのではないでしょうか。
パキスタンでは、このヘナを使い、手などに装飾を施し、結婚式に臨むようになります。

パキスタンで行われる花嫁の装飾は手首、手のひらなどになり、主に花などを描く装飾になります。
ヘナは赤く、体に染みるとしばらくは落ちることのない強い染料ですから、結婚式が終わってもしばらくは消えることはありません。
こうした、伝統的な装飾を行い、結婚式をするのが、パキスタンの結婚式になっています。


パキスタンの婚礼衣装

パキスタンと言えば、イスラム教の多い国になります。
また、インドも近いことがあってか、民族衣装にもインドに近いものを感じます。
婚礼に使われる衣装もそうした流れを汲むもので、日本では見られない魅力的な婚礼衣装が多くあります。

パキスタンの結婚式では、スーツの着用をしている方も少なくはありませんが、民族衣装での出席をする方も多くいます。
イスラム風のターバンを巻く男性もいますが、儀礼用のものですので、質素なものではなく、赤など華やかなものもあります。

女性の場合、ベールをすっぽりと被り、顔がよく見えないようなものもありますが、そこはイスラムの風習とも言えるものでしょう。
また、インド式のような衣装もあり、インドの映画などで見られる華やかなドレスなどで行う方もいるようです。
レンガと言われる婚礼衣装ですが、非常に華やか、豪華という言葉がしっくり来る素敵な衣装になっています。

日本で見られるようなウェディングドレスでの結婚式と言うのは、パキスタンではほとんど見られません。
イスラムの風習での結婚式が大半を占めますので、ウェディングドレスではなく、
イスラム式の婚礼衣装で結婚を行うことがほとんどになります。


パキスタンの結婚は親が決める

日本でも昭和中期までは親の持ってきた縁談を受けて結婚をするお見合い結婚などが主流でしたが、
昭和後期に入って自由恋愛が盛んになったことで恋愛結婚が多くなり、
現代ではお見合いでの結婚はほとんど見られなくなりました。
結婚は家と家の繋がりを深めると言う意味を持ち、そこに個々人の意思はなく、
親の言う通りの相手と結婚をすることが当たり前だったと言われています。

パキスタンの結婚は、かつての日本の結婚と同じで、両親が結婚相手を探してきて、結婚をさせます。
そのため、相手を知るのは結婚式の当日と言うおかしな事がよくあるようです。
顔も知らない相手と結婚をしろと言われるのは、現代の日本人には考えられない事ですが、
パキスタンではまだまだ当たり前の結婚になっています。

パキスタンは家族、親戚と言った身内の意識が非常に強く、家と家の結婚と言う意味合いが非常に強い国になります。
そのため、恋愛結婚などはほとんど認められず、恋愛をしていても、
親の持ってきた縁談に泣く泣く承諾をして結婚を余儀なくされる男女も少なくはないようです。
こうして見ると、パキスタンの結婚は考えられないと思われるかもしれませんが、
かつての日本も同様に親の決めた縁談を受ける風習があったのですから、
パキスタンも日本も結婚に関しての価値観と言う意味では、根の部分は同じなのかもしれません。



●スリランカの結婚式

スリランカとはどんな国?

スリランカは、昔はセイロンと呼ばれ、インドの南東に位置する島国です。
スリランカの宗教は、仏教徒が70%、ヒンズー教が15%、その他キリスト教、イスラム教が15%の仏教国です。
結婚式とは関係なですが、国名を1978年にセイロンからスリランカに変更したシリマヴォ・バンダラナイケ(正式名:バンダーラナーヤカ)は世界初の女性首相です。

スリランカの結婚式は仏教式

仏教国スリランカで行われる仏教式の結婚式は、厳格に仏教のしきたりに沿って行われます。
例えば、結婚式に臨むには仏教の占いを受けると前日の夜中の2時36分に家を出なければいけないという決まりや、両親に挨拶して出る、ハスの花が浮いた水をいと口飲んで出るなどがあります。

結婚式場では、ダンサーや太鼓に先導されて新郎から会場へ入場し、新郎の家族や親族、友人の後は新婦側が同じように続きます。
その後、新郎新婦は台の上に上がり、新郎は新婦の腰に純潔を示す白い布を回し、指輪を交換し、新郎新婦の小指を白糸で巻き、水をかける儀式が行われます。
そして、両親への感謝などが行われます。

ちょっと驚く結婚式の慣習

結婚式には役所から担当者が出向いてきて、婚姻届のサインを確認してくれます。
終われば、ケーキカットやキャンドル点灯をしますが、この間は、新郎新婦、親族、出席者は立ったまま過ごさねばなりません。
これが終わって、ようやく着席できます。

食事はブッフェスタイルです。
ヒンズー教式で行われる結婚式では、食事が野菜のみであったりする結婚式ももちろん行われます。


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